個人事業と法人を両立する人が実践すべき「3つの節税の型」

節税・仕組み

はじめに:節税とは“税金を減らすこと”ではない

節税というと、
「どうやって税金を減らすか?」という発想で語られることが多いですが、
本質は少し違います。

節税とは、「お金を減らさずに残す仕組み」を作ること。

ただ支出を経費にしたり、保険で利益を消すような対処的な節税ではなく、
「仕組みで可処分資産を増やす」設計を行うことこそが長期的な最適化です。
僕自身、法人と個人事業を併用しながら資産形成を続けていますが、
節税を“守りのテクニック”から“攻めの戦略”に変えたことで、
年間で100万円以上のキャッシュを手元に残せるようになりました。

節税の考え方を変える:

「税金を減らす」→「キャッシュを最大化する」

節税は、短期で見ると「支出を減らす行為」に見えます。
でも、中長期では次のような影響が出ます。

方向性行動結果
❌ 対症療法型経費を無理に増やす税金は減るが資産も減る
✅ 設計型税制優遇を最大活用税金を減らしつつ資産が増える

後者の“設計型節税”を3つの型に整理して紹介します。

型①:控除を「積立化」する

― 節税と老後資金を同時に作る仕組み ―

個人事業主や経営者は、自ら退職金制度を作らなければなりません。
この「自分年金」を作る最も効率的な方法が、控除付き積立制度です。

小規模企業共済(月7万円上限)

  • 掛金全額が所得控除
  • 退職金として受け取り可
  • 解約時の税制も優遇あり

ポイント:

損金ではなく“資産”として積み上がる唯一の控除。
実質、「課税繰延+退職金積立」という二重メリット。
例)年間84万円積立 × 所得税率30% → 25万円以上の節税効果
さらに、退職金として受け取る時に退職所得控除を使えば、実質非課税。

iDeCo(月2.3万円上限)

  • 掛金全額所得控除
  • 運用益非課税
  • 受取時も退職控除または年金控除適用

僕自身は「老後資金の積立」というよりも、
“合法的な節税貯金”として活用しています。
例)年間27.6万円積立で、所得税+住民税あわせて約8万円節税。
実質、年利30%のリターンに匹敵します。

新NISAとの連携

iDeCo・共済は「控除による節税」、
NISAは「運用益の非課税」。
それぞれの性質を活かすと、
「税金を減らしながらお金が増える」構造を作れます。

型②:経費を「戦略的に使う」

― 支出を減らすのではなく、“未来の利益”を買う ―

節税という言葉の裏には、「経費で落とす」という発想があります。
しかし、“使う経費”と“残る経費”を分けて考えることが重要です。

使う経費(消費系)

  • 交際費・広告費・備品費など
  • 一時的な支出で、翌年に残らない

残る経費(投資系)

  • 教育費・書籍・ツール・外注・コンテンツ制作
  • 将来の収入増に直結する支出

僕は経費の判断をこうしています👇

「来年も同じ効果が残るか?」

残るなら投資経費、
消えるならただの支出。

経費を“利益調整のレバー”にする

個人事業は利益をコントロールできる唯一の形態です。
たとえば、利益400万円を基準に設計し、

  • 余剰が出そうなら共済や設備に回す
  • 不足なら次年度に繰延する

このように利益を“上下させる設計”ができるのが強み。
税金ではなく、「利益をどう再配分するか」で決まります。

型③:法人と個人を“ハイブリッド化”する

― 二重構造で所得を最適化する ―

法人と個人の両輪を持つと、税率のコントロール権を得られます。

所得分散の効果

法人税率は概ね15〜23%、
個人の所得税率は累進で最大45%。

→ 個人で稼ぎすぎると税負担が跳ね上がる。

そのため、法人で一部を吸収し、
所得を分散させることで税負担を平準化できます。

実例(年間所得の最適化)

区分所得額税率税金備考
法人(役員報酬)¥7,200,000約20%約140万円社保・生活費カバー
個人事業¥4,000,000約10%約40万円共済・経費活用
合計¥11,200,000実効税率 約16%約180万円単独時より▲60万円減

→ 所得を分けるだけで、年間60万円以上のキャッシュが残る計算。
この差を10年続ければ、600万円+複利効果です。

法人経費の活用範囲を理解する

  • 経営者保険(最低限)
  • 出張旅費規程
  • 役員社宅制度
  • 福利厚生費の設計

これらはすべて“合法的に支出を資産に変える仕組み”。
過度にやりすぎると税務リスクがあるため、「税理士が説明できる理由付き経費」の範囲で使うのが鉄則です。

型④(応用):税金を“味方につける”考え方

多くの人が「税金=取られるもの」と感じますが、
税金を払えるということは、それだけ利益が出ている証拠です。
僕は次のように考えを変えました👇

税金は“資産形成の指標”であり、
その分だけ“自分の仕組みが機能している”証拠。

節税は「ゼロを目指すもの」ではなく、
“最適値を維持する”ゲームです。

まとめ:節税は「守り」ではなく「構築」

節税を「出費を減らす行為」として捉えていた時期は、
お金は減る一方でした。
でも、次の3つを意識した瞬間から、
税金が「コスト」から「投資」に変わりました👇

① 控除を積立化する(共済・iDeCo)
② 経費を戦略的に使う
③ 法人と個人をハイブリッド化する

結果として、
税負担を下げながらも、資産が年々増える構造が完成。

最後に

節税は単なる“税金対策”ではなく、
「お金が残る流れをデザインする技術」です。
制度を知り、数字を見て、仕組みで回す。
それを10年続ければ、確実にお金は増えていきます。

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